【引き算で作るとは・・・】
実は、私はたべるのは大好きだけれど、作るのは面倒なのです。
そして、不器用です。
また、「無駄」が苦手。
「食材が無駄になる」「電気やガス、水道の浪費」「時間の無駄」が嫌いです。
そんな私が、心から美味しいと思える極上のスイーツが食べたい!と思いました。
だから、レシピを1から見直し、私が不要と思われる配合・手順・道具をできるだけ、引いて作ります。
もちろん、不要な添加物などは入れません。
上質な素材を使い、合理的に無駄なく、でも大事なポイントはきちんと押さえて作業し、
おいしさを第一において、作ります。
こうして出来上がるのが、「ひすなずた」だけの’引き算’レシピです。
では、合理的な引き算レシピとは、いったいどんな工夫がなされてるのでしょうか。
◆無駄のない手順・工程で作る
「抹茶のガトー」のレシピでは、クッキー生地(シュトロイゼル)
をしき、一度オーブンで焼いて、その上に生地を流しこんで焼く
この2度オーブンに入る手間を省き、
生地をまず流し込み、そのまま上に焼いていないクッキー生地を
のせることによって、オーブンで焼く作業を
1回に済ませることができます
クッキー生地のザクザクの食感も、しっとりした生地も味わえ
2度の手間を、1度にしてほぼ同じ味を作ることなど
工夫をして、レシピ作成しています。
「一口ダコワーズ」
小判型のダコワーズが一般的ですが、
ダコワーズ型が高価です。
私のダコワーズは、マカロンのように
一口大にしぼったものにしました。
コロコロかわいく、型がいらず、
オーブン時間も短くてすみます。
◆材料が余らない配合
お菓子のパーツは多目に作ることが多く、余るともったいない。
お菓子の材料は高価なものが多く、材料費をできるだけ抑えたいし
これだけしか使わないのだったらこんなに買わなかったのにと
よく思いました。
できるだけ必要な分量だけで作れるようにぴったりの配合を
考えています。
◆身近にある道具を使う
お菓子作りには、たくさんの型や道具を使います。でもそれを全部そろえるのは大変です。
どんどんと増えて、置き場所に困ったりもします。
ひすなずた流引き算レシピでは、できる限り身近なもので代用して作れるように工夫しています。
例えば、型にぴったりのクッキングシートを用意しなくても家にある紙で代用できるように。
ケーキの成形には、特別な型ではなく、どの家庭にもあるボウルを使ったりします。
それでも、お菓子のかわいさや、かっこよさを十分表現できます。
↑ボールで成型したクリスマスアントルメ
(しかし、基本的な型は必要ですよ。)
◆おいしさは妥協せず
いろんなものを省いたり工夫したりしていますが、
一番大事にしているのは「味」です。
手間を省いたから、おいしくなくなっては元も子もない。
美味しくないものを手作りするなんて、意味がありません。
それならば買ってきた方がいい。
極上においしいものを、家庭で食べれるように手作りするのです。
なので、「味」には絶対妥協しません。
簡単なだけでは、おいしいお菓子は作れません。
おいしいお菓子を作るには、外せないポイントがあります。
そこを理解し、きちんと作業してこそ、おいしくなるのです。
その大事なポイントをわかりやすく、どなたでも作れるようにお伝えします!
◆不器用な人でも作れます
私が不器用なのですから、作れます。作りたいという想いが一番大切です。
私はただそれだけて作ってきました。
お菓子をかわいく、かっこよくみせるコツは、
ちょっとした計算と工夫にあります。
それを知れば、不器用だから、としり込みする必要はないのです。
要はどこが見えるか、どこをきれいにしなければならないかの
要点を抑えること。最後はどんなデコレーションにするかが
頭に入っていると、ここは隠すことができるな、ここだけきれいに
がんばろうと、メリハリをつけるとうまくいきます。
うまくいかなかったところに、いちごでも置けば、それで修復
可能です。
ポイントを抑えることで、デコレーションも怖くありません。
私のお菓子づくりはこのような考えで作られています。